


担当作物 新しょうが
JAわかやま 南部営農センター
手平 康介
品質管理と
スピード出荷へのこだわり
瑞々しく柔らかい自慢の一品
新しょうがは、紀の川流域や布引エリアの砂地で主に栽培されています。出荷量は全国有数で、京阪神を中心に全国各地に届けられます。豊富な地下水と水はけの良い土壌環境で育てられ、収穫後すぐに水洗い・出荷することで鮮度と白い肌を保ち、爽やかな辛みと香りを実現。他産地と比べ、品質管理とスピード出荷へのこだわりが際立っています。高級料理店からも高い評価を得る当地自慢の品目です。
産地では加温・無加温ハウス栽培や露地栽培を組み合わせ、5月下旬から10月上旬まで長期間の出荷体制を確立。46戸の生産者が新しょうがを栽培しており、そのうち5割が40代の生産者と比較的若く、後継者の多さが特徴です。
瑞々しさと爽やかな辛みを生かし、産地では甘酢漬けにして食べるのが定番です。細かく刻んで炊き込む「新しょうがご飯」も人気で、夏場の食欲増進に欠かせないレシピです。他には、てんぷらやサラダのトッピング、味噌汁や煮物の香りづけにも幅広く利用。新鮮な新しょうがならではの柔らかな食感と風味を楽しむ工夫が、地元の食卓に根付いています。新鮮な最も美味しい状態の和歌山の新しょうがをお求めいただき、お好きな調理方法でご堪能下さい。


担当作物 すもも
JAわかやま 富田川営農経済センター
田ノ瀬 佳男
春から初夏に
旬を迎える
和歌山県を代表する果樹
和歌山県のすももの主な産地の一つが、県南部にある田辺市と上富田町です。世界遺産熊野古道の玄関口にあり、中でも上富田町は古来より「口熊野」と呼ばれ、交通の要所として栄えました。温暖で海と山の両方に近く、自然豊かな環境に恵まれた上富田町では、果樹の複合経営が推奨される中、梅とみかんに続く、三本目の柱としてすもも栽培が広がりました。
樹高を低く仕立てて、風害による被害軽減や管理作業の向上を図れる棚栽培が主流で、温暖な気候により他産地より早く成熟するのが、当地のすもも栽培の特徴です。ハウスと露地の2つの方法で、大石早生、ソルダム、シンジョウなどの品種が栽培されています。
産地でも当然ながら、そのほとんどは生食です。一度食べていただきたいのは、樹上で成熟させた完熟果。多くの方がその美味しさに驚くと思いますので、ぜひ産地に足を運んでいただき味わってもらいたいですね。生食の他にも、ジャムやリキュールなどの加工品が高い人気で、春から夏の旬の時期以外も、すももが産地の食を賑わせています。


担当作物 紀州みなべの南高梅
JAわかやま みなべ営農販売センター
廣澤 健仁
歴史ある日本一のブランドを
生産者やファンと共に
支えていきます
紀州みなべの南高梅は、和歌山県みなべ町で育まれる日本を代表する梅のブランドです。剪定や収穫、選果など、生産者たちの丹念な作業の積み重ねが、皮は薄く果肉の厚い、香り高い高品質な梅を生み出します。地域の若手農家は、SNSを活用した情報発信や生活者との交流を通じて、梅の魅力を広める活動にも積極的です。伝統と革新が融合した産地の努力が、南高梅の美味しさと信頼を支えています。
みなべ町の梅は地域の歴史と共に歩んできた特別な存在。昔ながらの塩だけで漬けた梅干しや、はちみつ漬けなどで親しまれています。家庭ごとに味付けが異なり、各家庭の味として受け継がれてきました。ご飯のお供はもちろん、料理の調味料や健康食品としても重宝されています。
ここ数年は「降雹被害」や「凶作」が生産者の経営を直撃しました。長く日本一の梅ブランドとして守ってきたものが一瞬にして崩壊しかねない状況です。我々は生産者と共に対策を講じて、産地と生産者を守っていきたいと考えています。「紀州みなべの南高梅が好きで、一緒に支えたい」という熱意あふれる方、ぜひみなべ町にお越しください。私たちと一緒に梅産地を盛り上げましょう!
