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生産者の声 作州黒大豆
水田周二さん(62歳)
岡山県勝田郡勝央町
黒大豆生産者

品質を守り
ブランドを地域の宝に

 勝英地域で本格的に大豆を栽培するようになったのは昭和50年頃です。稲作の減反政策が始まり、代替品に何が良いかを考えた結果、全国的にも名の知れた丹波黒の本場である兵庫県の丹波篠山と気候が似ていたことから、丹波黒に力を入れるようになったんです。大豆は機械化が進んでおらず、手入れは米の2~3倍はかかります。でも、その分一所懸命に手を掛けると人に恩返ししてくれる作物なんです。約40年の間に、当地の先人が栽培技術を向上させ、現在では作州黒大豆という名前で市場に流通するようになりました。先輩方のバトンを受けた今いる私達は、このブランドを地域の宝にしていかないといけないと思っています。

 私は食用の他に、種を採るための栽培もおこなっています。種を受け取った農家さんが良い実をつけるようにしないといけないので、病気のないよう細心の注意を払って育てているんです。大変ですが自分の種が作州黒大豆というブランドの一翼を担っていると考えるとやりがいのある仕事です。
 少し前に種苗法改正案が世間で話題となりました。私はブランドや品種を守るためには法改正は仕方のないことだと一連の騒動を見ていました。大豆にしても地種(元の種)から3代くらいすると、先祖返りと言って良いものが採れなくなる確率が高くなります。だから、ブランドの品質を維持するためにも、種子はしっかりと管理する必要があるんです。


作州黒大豆

 岡山県の黒大豆の作付面積は全国屈指。中でも勝英産は大粒で粒ぞろいが良く、コクと風味も豊かで高い評価を得ています。「朝霧や中国山脈の清流など作物が美味しく育つ条件が揃っている」と水田さんは語ります。

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