全農
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岡山県を巡る

数々の美味いを
生み出す
「晴れの国」

取材先:JA晴れの国岡山

 岡山県が「晴れの国おかやま」のキャッチフレーズを用いたのは1989年から。晴れの日が多く、気候が温暖で災害が少なく、美味いものや自然がたくさんあるなどがフレーズの理由で、数値的な根拠には「降水量1mm未満の日が全国1位(1981~2010年統計)」が挙げられます。

 岡山県の地形は北から1,000m級の山々が連なる北端、500m程度の台地の中にいくつかの盆地を形成する北中部、200m以下の低地が広がる南部と、標高を下げながら瀬戸内海へと至ります。北端の中国山地を水源とする3本の主要河川が県内を潤し、早期から各地で豊かな農業が営まれました。高い経済力を背景に文化も発達し、奈良時代には名臣・吉備真備を輩出。この人物が囲碁を日本に持ち帰ったという伝説から、県民と囲碁との関わりが深くなりました。例えば、江戸時代に系統が確立した「日本最古の蔓牛(つるうし)」といわれる千屋牛は、農耕牛としての能力訓練に囲碁盤に乗る芸当を仕込まれ、今も現地の伝統芸として残っています。

 現在の岡山県は米を筆頭に、果樹、野菜、畜産など、適地適作の多様な農業を展開。山と海の実りをつなげる循環型農業のプロジェクトなど、地域環境の維持を意識した先進的な取り組みにも力が入れられています。