AGRIFUTURE_Vol.47
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JA菊池の特産品P.09 地元関係者が「菊池のカスミソウは質・量ともに日本一」と胸を張るように、市場での評価も極めて高い。昭和47年の導入開始以降、栽培方法の確立とともに新品種への取り組みが続けられており、さまざまなカスミソウを栽培する産地へと成長した。一般的に花束の脇を飾る花として重宝されるが、近年では青や赤、緑などの色物も登場しておりメインの花としても注目されている。生産者の赤星さん(→P.03)は「1輪さすだけで部屋の印象は随分と変わりますよ」と語る。全国屈指の品質と生産量を誇る菊池の「カスミソウ」 米を収穫した後の田んぼで育てるごぼう。連作障害が少なく減農薬で栽培できる。昭和40年に米の裏作として菊池地方で栽培が始まったが、現在は良いごぼう作りのために米を作るといった図式に変わったという。土から掘り起こしたごぼうは水で洗い泥を落とし、真水を溜めた水槽であく抜きをしてから出荷されるため、買ってすぐに料理に用いることができる。生産者の上野さん(→P.05)は「風味が良くて柔らかいのが特長です」と語る。色白で柔らかく香り豊かな「きくち水田ごぼう」 菊池渓谷を源流とする菊池水系の澄んだ水や、火山灰が堆積した水はけの良い土壌など、すいか栽培に適した条件が揃っている菊池地方。シャリシャリとした歯触りと瑞々しさ、高糖度などが理由で人気が高い。生産者の木村さん(→P.07)は温度管理を最も気を付けているという。「ハウス内が常に適温になるように心がけています。そのため、陽が登っている間は気が抜けないんですよね。辺りが暗くなるとようやく一息つける感じなんですよ」。澄んだ水と火山灰土壌が育む菊池の「すいか」 赤身が多く脂身の少ない肉質で健康志向の人に人気が高いホルスタイン種の牛肉。JA菊池管内では1頭当たり300kgの菊池産の飼料用米を与えたホルスタイン種を「えこめ牛」としてブランド化している。トウモロコシや大豆などの海外産飼料を地元産の米に代替えすることで、輸入に伴う二酸化炭素排出量を削減。また、地元の水田保全に貢献する狙いがある。生産者の青木さん(→P.08)は「米を食べると肉の旨味が増すんですよね」と語る。地域循環型農業で育てるホルスタイン種「えこめ牛」

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